私は大学時代、リウマチ・膠原病を専門とするかたわら、在宅診療にもかかわってきました。リウマチというのは難治性の自己免疫疾患で、長い期間にわたって療養を続けなければならない病気です。そのため、病院で研修医として勤務していた時代から、リウマチのつらい症状をコントロールして QOL(クオリティ・オブ・ライフ。生活の質)を保つために、退院後の患者の訪問診療なども積極的に手掛けてきました。
そのなかで、患者の療養生活は「自宅」が中心であって、日々の生活の苦労や体調のちょっとした変化、不安などは、外来通院でのわずかな診療時間だけではとてもケアしきれないと痛感したのです。
そして病院よりも、患者の生活に長く寄り添っていける「支える医療」に携わりたいという思いが強まり、2015年、静岡県に在宅医療支援診療所を開設。在宅専門医の資格を持った在宅医として24時間、365日、さまざまな状態の患者を支えていけるように診療体制を整備し、日常の診察から看取りまで、数多くの患者とその家族を実際にサポートしてきました。
在宅医療を始めた患者や家族の皆さんが口々にいうのは、「もっと早く在宅医療を始めていたらよかった」ということです。在宅医療を始めると、毎回の通院にかかっていた負担がなくなるうえに、入退院を繰り返すこともなく、生活がとても落ちつきます。何よりも「何かあれば医師が24時間、いつでも駆けつけてくれる」という安心感があれば、ほとんどの患者と家族は在宅で十分に療養を続けていけるのです。
医療法人社団 貞栄会 理事長
医学博士
車の運転・ルート・処置など
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